Blender アドオンメモ1
Blender アドオンメモ1
使ってみたアドオンのメモです。
(アドオンとはソフトの機能を拡張させるためのプログラムです。標準でインストールされているものと、後から追加するものがあります。単独では動かすことができません。親ソフトから動かします。Blender のアドオンは初期設定ではほとんどが無効になっているので、必要なものを有効化して使用します。)
「標準でインストール」と書いてあるのは Blender 2.68a でのアドオンです。
1. アドオンの有効化(無効化)
2. IvyGen (蔦の生成、標準でインストールされています)
3. Suicidator City Generator (都市生成、ダウンロードしてインストールする必要があります)
(追記:2014年末以降有償版のみとなり、無償版がなくなったようです。)
4. Extra Objects (特殊な形のオブジェクト、標準でインストールされています)
5. io_import_scene_osm.py (ダウンロードしてインストールする必要があります)
(OpenStreetMap という地図データをインポートするためのアドオンです。このデータを利用すると地図から都市などの街並みを作成することができます。)(追記:io_import_scene_osm.py はなくなり、 Blender-osm に変わっているようです。)
1. アドオンの有効化(無効化)
Blender 2.68:File -> user Preferences... をクリックすると Blender User Preferences ウィンドウが表示されます。
(Blender 2.82:Edit -> Preferences...)
左が Blender 2.68、右が Blender 2.82
上の Addons ボタンを押すとインストールされているアドオンがリストアップされるので、タイトルの右の□にチェックを入れて有効化します(無効化するときはチェックをはずします)。次回起動時も有効にするときは左下の Save User Settings のボタンを押します。
Blender User Preferences ウィンドウ、IvyGen を有効化する場合
アドオンが見つからないときは、左上の検索窓にアドオン名を入力します。
IvyGen の場合
アドオンのカテゴリーが分かっている場合は、左のカテゴリーで絞ることもできます。
カテゴリー Add Curve の場合
タイトルの左の三角のボタンを押すと機能が表示されます。
2. IvyGen
蔦(つた)を生成するアドオンです。標準でインストールされてます(Ver 2.68a)。オブジェクトの頂点を選択して、そこから蔦を生成するようになっています。
ここでは起動時に用意されてる Cube の頂点から生成させます。
IvyGen を有効にします。(「1. アドオンの有効化(無効化)」参照)
頂点の選択:
3DビューでCube を選択(カーソルを Cube 上に置き右クリック)、Edit Mode にします。
(Tab キーでも Object Mode <-> Edit Mode の切り替えができます。)
カーソルを Cube の下の頂点に移動し、右クリックで頂点を選択します。
Mesh -> Snap -> Cursor to Selected でカーソルを頂点の位置に固定し、Object Mode に戻します。
(Shift+S でも Snap ができます。)
蔦の生成:
Add -> Curve -> Add Ivy to Mesh
デフォルトの蔦が生成され、左のツールシェルフの下に IvyGen のプロパティが表示されます。
このプロパティは視点変更やモードの切り替え以外の操作をすると消えるので注意が必要です。
プロパティの値を以下のように設定します。
Max Ivy Length を 2.00(蔦の高さ)、Ivy Sizeを0.03(蔦の分岐、値が大きいほど分岐が少なくなる)
Ivy Branch Size を 0.005(枝の太さ)、
Ivy Leaf Size を 0.1(葉の大きさ)、Leaf Probability を 0.1(葉の数の割合)
上の Update Ivy ボタンを押すと蔦が更新されます。
ここまでのレンダリングの結果です。(レンダリングは F12 キー。3Dビューに戻るときは F11キー)
Export:
葉がまだ長方形ですが、ここで Terragen 3 用に obj 形式で export します。
export はそれぞれのパーツ(Cube、蔦の葉、蔦の枝)に分けて行います。葉のパーツは Cube と 枝を削除 して export します。削除したオブジェクトを Ctrl+Z で元に戻し、Cube と葉を削除して枝を export します。Cube も同様のことを繰り返します。パーツに分けずに export すると、Terragen 3 で読み取ったとき、それぞれのパーツに分かれないときがあります。
現バージョン(2.68a)では選択したオブジェクトのみ export できないようですので、取りあえずの策です。(調査不足かもしれません。アドオンではあるようですが、ダウンロードしてインストールする必要があります。)
蔦の葉のみを残した状態
葉は leaf.obj、枝は branch.obj、Cube は Cube.obj など適当な名前をつけて保存します。
(以下、テクスチャの貼り付けなどは後ほど追加予定です。)
3. Suicidator City Generator
都市生成のアドオンです。標準ではインストールされていません。ここ から入手します。
(追記:2014年末以降有償版のみとなり、無償版がなくなったようです。)
Blender での使い方は、このサイトの上にあるメニューの Manual -> 2. Installation に書かれています。
以下がその要約です。
uicidator_city_generator_0_5_7_Free.zip を展開します。
このときフォルダー名を変えないようにとのことです。
展開されたフォルダーを blender がインストールされている addons フォルダーに移動します。
(例えば C:\Program Files\Blender\2.68\scripts\addons)
Bleder を起動します。
File -> user Preferences... -> addons をクリックすると 3D View: Suicidator City Generator が表示されます。右の□にチェックを入れます。(「1. アドオンの有効化(無効化)」参照)
Blender の左の Toolshelf の下に Suicidator City Generator が表示され Java の左に緑色のチェックがついていれば使用可能です。
BUILD CITY ボタンをクリックすると JAVA 画面が開きます。
処理が終了すると左上に Done!... と表示されるので、下の Exit ボタンを押すと 3Dビューに作成された都市が表示されます。
レンダリングの結果
4. Extra Objects (特殊な形のオブジェクト)
Add Mesh と Add Curve それぞれのカテゴリーにあるアドオンです。
Add Mesh カテゴリーにある Extra Objects にはピラミッド、歯車、ねじ、ハニカム、ティーポットなど、Add Curve カテゴリーにはらせんなどの曲線を作るアドオンがあります。
Step Pyramid の例
アドオンを有効にします。(1. アドオンの有効化(無効化)を参照して下さい。)
3Dビューに戻り、デフォルトで設置されている立方体(Cube) を削除(Xキー または Deleteキー)し、Step Pyramid を起動します。
Add -> Mesh Extra Objects -> Misc Objects -> Step Pyramid
10段のピラミッドが作成されています。
ピラミッドは、位置、回転、頂点の数、段数、各ステップの高さ、一番下の段の対角線の長さ、各段の対角線の変化などを設定することができます。段数は最大20、対角線の長さ100などの制限があります。
段数(Number of Steps) を20、対角線の長さ(Initial Width) を4.0とした場合
40段のピラミッドを作成する場合は、もうひとつ Step Pyramid を追加し、段数(Number of Steps) を20、対角線の長さ(Initial Width) を8.0、位置(Location)のZを -2.0 とし、後でグループ化します。
5. io_import_scene_osm.py (ダウンロードしてインストールする必要があります)
(追記:io_import_scene_osm.py はなくなり、 Blender-osm に変わっているようです。)
OpenStreetMap という地図データをインポートするためのアドオンです。このデータを利用すると地図から都市などの街並みを作成することができます。
OpenStreetMap は誰でも自由に利用することができる地図で、Wikipedia の地図版のようなものです。
io_import_scene_osm.py のインストール:
アドオンは このページ で入手することができます。Installation の最初の行に
「Download the latest version of the addon io_import_scene_osm.py ・・・」という文章があるので io_import_scene_osm.py を右クリックして、blender の addons フォルダー(例えば C:\Program Files\Blender\2.68\scripts\addons\) に保存します。これでインストール終了です。
io_import_scene_osm.py の有効化はこのページの上の 「1. アドオンの有効化(無効化)」を参考にして下さい。
カテゴリーは Import-Export で User Preferences では Import-Export: Import OpenStreetMap (.osm)
のように表示されます。
使い方:
OpenStreetMap で読み取りたい部分を表示し、エクスポートでパソコンに保存します。map.osm というファイル名で保存されます。範囲が広すぎると download できないようです。
OpenStreetMap (ニューヨーク部分)の地図
これを Blender でインポートします。 File -> Inport -> OpenStreertMap (.osm)
3D View で全体を表示するためには、Nキーでプロパティシェルフを表示 -> Clip の End の値を大きく(10000 程度) して、視点をかなり引いていく必要があります。また、レンダリングのときも同様に Camera の Clipping の End の値を大きくします。
レンダリングした画像
これを obj 形式でエクスポートすると Terragen3 で使用することができます。